どんな場所にも、その土地ならではの気候が作り出した風土があり、風土が文化を生み、文化が人を育てます。

私たちが便利な交通機関を使い、ガイドブックの名所を巡り、旅館やホテルで過ごしたとして、果たしてその土地のことをどれくらい知れるでしょうか?

もちろん、忙しい私たちにとっては、サクッと直行直帰のショートトリップができるのはとてもいいことです。

でも、地元の人と交流することで、もっとディープな土地の文化を味わうことができるなら、その旅は何杯も思い出深いものになると思いませんか?

奥会津地方にある昭和村。
ここでは、「SHAREBASE昭和村」という古民家宿泊施設に宿泊する際、村のおばあちゃんとの田舎の郷土料理づくりを体験できるプランがあります。
SHAREBASE昭和村は素泊まりのみのため、せっかくだから郷土料理を味わいたいというお客さんの希望でできた、特別なプランです。

この記事では、あいづっぺでぃあ取材班が体験した、「村のおばあちゃんとつくる田舎の郷土料理体験プラン」のレポートをお届けします。

はじめて行ったおばあちゃんの家。なのに、なぜか懐かしい。

笑顔がかわいい静子おばあちゃん

夕方16時。昭和村の古民家宿泊施設「SHAREBASE昭和村」から、お料理を教わるおばあちゃんの家へと向かいました。

おばあちゃんの名前は渡部静子さん。 ご近所さんやSHAREBASEの皆さんからは「しず姉」の愛称で親しまれている、面倒見のいいおばあちゃんです。

静子おばあちゃんは現在、 SHAREBASE昭和村のすぐ近くにある渡辺商店を一人で切り盛りしています。 お店の正面からお邪魔すると、奥が居間でそのまた奥がお台所になっていました。

「まあ、まず座って休んでください。」

そう言われて通されたのはこたつのある居間。こたつの上には、お茶とみかんとお茶菓子。

この空間に入っただけで、静子おばあちゃんの家が”村のお茶飲みサロン”と呼ばれている理由が、おのずと理解できました。

この、誰しもが心のはじっこのほうから湧き出るような懐かしさ、なぜかほっとする居心地の良さ。

実際に、昭和村に移住してきたSHAREBASE昭和村のスタッフさんたちも、ついついお茶を飲みに来てしまうそうです。

「しず姉ー!お茶入れるよ―!」
「今日の夕飯なに作んのー?」

そんな会話は、まるで本当の家族のようで、素敵な関係性を垣間見ることができました。

料理の主役は地元の野菜やきのこ。次々と料理ができていく。

料理は、地元の野菜やきのこが主役

一休みしたところで、いよいよ静子おばあちゃんとの夕食づくりがスタート。

お台所のテーブルの上には、地元の野菜やきのこがたくさん用意されていました。
おばあちゃんのメニューは、季節ごとに変わります。
地元の畑や山で採れた旬の食材を使い、メニューを考えてくれるのだそう。

普段、自分で料理をするときと違い、おばあちゃんの料理は作ってみてのお楽しみ。

何ができるのか、ワクワクします。

おばあちゃんに指示をもらいながら、一品ずつ下ごしらえから始めていきます。
まず、じゃがいもは、 大きな包丁で厚く皮を剥いたら、茹でてマッシュ。

ブロッコリーと混ぜて一口サイズのかわいい茶巾絞りになりました。

くるみは、すり鉢でペースト状にして味をつけ、3日前から水に戻しておいたという大きなきくらげを和えます。

普通のきくらげなら一晩で戻りますが、昭和村のきくらげはサイズが違うので、戻すのに時間ががかるそうです。
みるからに、ぷるっぷるでおいしそう。

懐かしい雰囲気の煮炊き用の石油コンロの上に天ぷら鍋をセット。

輪切りにしたナスは、素揚げしてから煮浸しに。

おばあちゃんの一番の得意料理だという天ぷら。
コツは、天ぷらの衣を作るときの水の温度。
必ず、冷蔵庫から出したばかりの冷水を使うと、カラッと揚がるそうです。

とはいえ、実際に私が天ぷらを揚げてみると、少しベタッとした仕上がりに。
それを見たおばあちゃんが、
「火がちょっと弱いかな。」
とアドバイスをくれ、慣れた手付きで油の温度を見ながら揚げて見せてくれました。

おばあちゃんが揚げた天ぷらは、油の温度調節も絶妙でカラっと揚がり、見た目も美味しそうです。

豚ロースは醤油や砂糖、生姜で煮込み、生姜焼き風に。

静子おばあちゃんがカブをとろっとやわらかく煮るている間に、私たちはできた料理を盛り付けます。
オードブル皿には、ミニトマトやレタスで彩りをプラス。
おばあちゃんの料理は、見た目もカラフルです。

作って、食べて、笑う。それが、いちばんシンプルな幸せ。

テーブルに乗り切らないほどの豪華な夕食!

2時間ほどで、テーブルいっぱいの料理ができました!
おばあちゃんはとにかく手際がよく、気づくと完成した料理がどんどん増えていきます。
それだけでも充分なのに、「この量で足りる?もっと作ろうか?」と、さらに品を増やす勢いでした。

「作った料理を食べてもらうのが一番の幸せ」といつも言っているというおばあちゃん。

たった1回、一緒に料理をしただけで、その気持ちが伝わってきました。
どの料理を食べても、やさしくて、体の奥まで染みわたり、みんな幸せな顔になるような味でした。

郷土料理というと、伝統の味付けがあるとかその土地にしかない食材が必要とか、ハードルが高いように思えます。
しかし、おばあちゃんの料理は食材も味付けもとてもシンプルなものばかりでした。

郷土料理「ニシンの山椒漬け」

何が違うのか考えてみると、奥会津で採れた食材そのものの美味しさと、それを活かすおばあちゃんの丁寧な料理方法にあると思いました。

そして、根底にあるのは「食べてもらう人の笑顔を見たい」という気持ち。

一緒に料理をして、一緒に食べて、笑って、私たちも”しず姉”のファンになりました。

「また、しず姉に会いに行こう。」

昭和村を離れる日、自然とそんな会話になりました。

また昭和村を訪れる理由ができたこと、土地の人とつながれたこと、静子おばあちゃんとの料理体験は、私たちにとって忘れられない体験になりました。

今回参加した田舎の郷土料理体験プランの映像が、You Tubeで公開されていますのでぜひご覧ください。

SHARE BASE MATCHINGでここでしか出会えない体験をしよう

今回の「村のおばあちゃんと作る!田舎の郷土料理体験プラン」は、地域性にあふれた体験プラン・イベントのマッチングサイト「SHARE BASE MATCHING」 ( https://match.sharebase.jp/ にて予約が可能です。

SHARE BASE昭和村の宿泊込みのプログラムとなっていますので、昭和村に宿泊して奥会津の空気と料理をもっと深く楽しみたい方にぴったりです!

お申し込みはこちらから。

村のおばあちゃんと作る! 田舎の郷土料理体験プラン

体験プラン主催者の詳細情報
SHARE BASE 昭和村(https://showa.sharebase.jp/
所在地
  〒968-0102
  福島県大沼郡昭和村野尻元町4488
  TEL:050-3580-3106