福島県会津若松市にある地方特化のコワーキングスペースがあるんです。

それが、コワーキングスペース「ココカラ」。

個人の方はもちろん、複数人でのミーティングや打ち合わせ、セミナーや各種イベント・教室などに最適なスペースがあります。

「ココカラ」は自分の個性・特技・才能を伸ばしたい方の第一歩に相応しいコワーキングスペースとして、パソコン修理職人の佐藤治さんが運営しています。

個々の秘めたる力を開花させ、互いにアイデアを出し合う

そして、”ここから”新たな一歩が生まれる場所にしていきたいという

佐藤さんの想いを今回は聞いてきました。

今回の記事を最後まで見て、是非あなたも「ココカラ」でお仕事をしてみてください。

ーーーよろしくお願いします!

佐藤さん:よろしくね〜〜〜

パソコン修理職人の佐藤治さん

ーーー今回は、コワーキングスペースを運営されているということで、どういった思いで事業をされているのかや、どういった苦労があったのかを、そういったのをお聞かせ頂ければと思います。

佐藤さん:会津に来る前は、東京の出版社に務めていましてね。母親が会津に一人で住んでたものですから、今まで親不孝してきたわけじゃないんだけれども。親孝行したいという気持ちで、「じゃあ、ここに住もうか」と会津に来ました。

ところが、なかなか、47歳で会津の地で仕事を見つけるのは大変な事ということに気がついてね。仕事がないなら自分で起業しようというところから、周りをみたときに、パソコンに非常に精通している者がいたので、これを生業にしようと2001年、個人事業主としてスタートしたんです。

で、そこから最初の個人事業主なんですけど、さすがに2001年の頃って、会津でパソコンをね、持ってる方って非常に少ないんですよ。まだね。

ところがその頃、ネットで調べると結構、個人でパソコンを修理するっていう人たちがいて、同じようにやってみようかって。「ジャンクパソコン修理します」というキャッチフレーズでスタートしました。

ーーーパソコンの修理を始められたのですね。ジャンクパソコンとはどういったものなんですか?

佐藤さん:ジャンクっていうと、要するにゴミというイメージで、で、ゴミなんだけど、実は、ある部品を交換すればゴミじゃないんです。

今まで、パソコンが壊れた時は、基本的にメーカー修理なんですよね。地方なんて特にね。

我々が直せるっていうようなことが、全国的にまだ浸透してない。我々がパソコン修理を始めたのは、全国的にも早い方です。

そこでインターネットに募集を出したところ、北は北海道、南は沖縄から、修理の機器が届くようになりました。

で、結局その売り物は、これだったんですよ。

ーーーこれ、なんですか?

佐藤さん:これバックライトって言うの。ノートパソコンの画面を明るく照らすものなんですね。これを交換すれば、パネル交換しなくても済むんですよ。そのころメーカー修理ではパネル交換しかやってませんので。

これを交換すれば、安く仕上がるんです。

メーカー修理の半額以下で、おそらくメーカー修理の半額以下っていろんな修理屋さんが使ってるんですけど、僕が初めてなんですよ。まずメーカー修理の半額以下、それから、世界中から部品を集めますって言って。

そんな流れで、いろんな形で関わっているのね。で、データ救出とか。

パソコンが壊れた時に、壊れたハードディスクからデータを救出するっていうことをしています。

そんな感じで、今現在に至って、先程言った2001年に個人事業主として2011年に法人化したんですよ。

苦悩の連続それでも続ける理由とは?

ーーー震災の年ですね。

佐藤さん:法人化して、2ヶ月後に3.11になったんですよ。

で、そこで、今まで、この会社だったら絶対ね、右肩上がりで、バリバリでしょ。ほんとにバリバリだったんですよ。

人も増やさないといけないなって思った矢先に、3.11が発生して。全体の売上の割合の、県内、県外、会津も含めて県内が5%しかなかったんですよ。95%が県外だったんですよ。

これは人を増やさなければいけないという矢先に、東日本大震災だけじゃなく、原発。原発がやっぱりね。問題になってきてるんで、で、95%の県外の人が一件も来ないんですよ。

じゃあどうしたんだと、仕事がないんだったら、もう東日本大震災の、支援に行こうって、半年間支援に行った。

ーーー支援に行かれたんですか?

佐藤さん:うん、だって仕事ないんだもん。

うちが何ができるかって言ったらできるとすればパソコンの支援でしょ。だから、我々は、修理機材を持って、まず、宮城県に飛びました。

本当は福島県に飛びたいんですよ。一番先に。ところが、非常に線量が高くて近づけない状況だ、で、半年間、すっと支援をしていました。

その間に、インターネットに広告を出したんです。これが最終的に人件費ぐらいの金額になってしまった。

これは困ったなあということで、SNSで発信するようになりました。同時に、県外だけがお客様だと思ってたのを切り替えて、県内もしくは会津に向けて発信しました。

そのことによって、非常に売上は下がったけど、非常にあの県内のお仕事を頂くようになりました。パソコンの需要も増えてきたという部分もあるんでしょうけどね。

足元をおろそかにしていたと言うことに気づいたんですね。それからもうね、SNSで必死になって、こういう仕事ができるんですよ、データを出すのも大丈夫ですよって。

なおかつ、やっぱり人と人との出会いを大切にする必要性があると。もちろん前々からそう思ってますけど。

それで、今インタビューを受けている、このスペース、これをなにか利用できないか、で始めたのが、コワーキングスペースです。店名の「ココカラ」っていうのは、ここからすべて出会いも含めね。

コワーキングスペースって今の若い方ご存知ですか?

ーーーはい。

佐藤さん:昔「コワーキングってなんなの?」って、いうところからまあ浸透していって。ただ、コワーキングスペースは、はっきり言って、生業にはなりません。

要するに、我々がこのコワーキングを作った理由が、やっぱり地元と関わりを持つこと。最終的には後ろ側のピーシーアシストAIZUっていうパソコン屋に、プラスになるって言うことですよね。

ここから出会って、それから今はいろんなボランティア活動も始まっています。

ーーーここは何人でやられているんですか?

佐藤さん:4人ですね。

ーーー今もずっと4人ですか。皆さん、会津に来てから出会われたんですか?

佐藤さん:もちろんそうです。で、来てるメンバーみんな天才です。僕ね、人事担当を含めて総務の長い経験持ってるので、この人をどう活かしたらいいのかっていうことの天才なんですよ。

基本になる部分っていうのは、ピーシーアシストAIZUという修理屋さんなんですけど、ま、この出会いのコワーキングっていうのは本当にあの、いい役割を果たしてくれていいます。

もちろんパソコンの「いやーあそこ、すごい修理屋さんなんだよ実は」というね、紹介もして頂けるという。

だから見えない部分の、ピーシーアシストAIZUに対する貢献は大きいです。

今後若者に期待すること

ーーー会津地方に対してとか、この地元に対しての、思いは強かったりするんですか?

もちろん、母親は、僕が来る10年前に会津に来てるんで、で、一人でこうやってね、生活できたっていうのはやっぱり、会津の人達の優しさですよね。だから逆に言えばそれに対する恩返しでもありますよ。

会津にどう恩返しをしていくか、会津に住んでいるからには、やっぱり、いろんな発信をして、会津の良さを発信していく。

あとこうね、飲みに行ってみんな紹介したり、応援したりという、応援と感謝方式で。

ーーー僕は、福島県郡山市出身で、大学に入ってから、福島の様々な地域の方と関わる機会が増えて、若者ができることないかなっていうのをすごく考えたりもしてたりするんですけど。佐藤さんから見て、若者に今後期待することを教えていただけますか?

佐藤さん:あのー、期待するよりも、今の若い人ってもう、チャレンジをしないと、あなた達がやっていることを我々、67歳だけど、いくらでも応援したいんだよね。

でも、そこをね、自分たちが、何かをやらなければ、応援できないので、だから自分たちがもう、これがいい、あれがいいじゃなくて、すべてやるっていうその前向きな姿勢がいいな。

いくらでも応援しがいがある。

ーーー僕自身、中央大に通ってるんですけど、上京して初めて感じたことが、なんかこう、震災のことしか言われないんですよね。

福島出身ですって話をした時に、「震災大丈夫だった?」ということをすごく、言われて。そこから、自分でNPOの活動をして、首都圏の人に福島を知ってもらいたいと言うことでいろいろな活動をしているんですけど。

僕自身は、まず地元の人が、地元を好きになって欲しいなっていうのをすごく思っていて、まずその、若者とかよそ者が、こう、外部から入ってくることによって、改めてその地元の人が、自分の良さを知ったりとか。

佐藤さん:あのね、物見遊山だったら来るよ。物見遊山て言ってね、一回来て、鶴ヶ城に行きたいとかっていうのは来るの、よく旅行会社って、一回来たら6年来ないんだって。

じゃあ、それを毎年来るように、するっていうことは、要するに、お友達になることだよね。会津に来て、一緒に酒飲める相手がいてさ、美味しい酒いっぱい知ってんだよ、ね、あと、いろんなとこ案内してくれんだよ。今度一緒に行かないかって、なるじゃない。

で、先程ね、東京で、「大丈夫だった?」とかって、言われるっていうのはね、大丈夫だからいるんだよね。そういう言い方するとね、ちょっとトゲがあるんだけど、だからあなたがさ、大丈夫だっていうふうに、思ってないと、その質問しか出てこないよ。

だから会津の良さを、東京で語ったって来ないですよ。だから、来るきっかけをどう作っていくかでしょ。

僕なんか、風評被害って、例えば、原発がうんぬんかんぬんって、こうやって生きて右肩上がりで上がってんだよ。今年は、過去最高の利益を上げてますよ。だから、風評被害って言ってると、ちっとも前に進まないの。もう風評被害なんか。

もともと、ね、地方は、これからね、まあ悪い言い方するとどんどんどんどん縮小していくわけだから。

じゃあ、縮小していかないように、なにをしたらいいのか、それは若者が決めること。我々が決めることじゃない。

あのね、会津の良さって、また言い直すと、会津の良さはいっぱいある。でも全国にもいっぱいあんのよ。ね。

だからそこを、良さだけじゃなくって、あなたが会津にいるって言うことだけで、あ、こんないい男が会津にいるっていうんだったら、いっぱい来るよ。あははは。

ーーーそうですよね。確かに僕のような若者がもっと福島っていいところだって思っていないとですよね。

福島県にどうやって来てもらうのか。そのきっかけをどう作るのかを考えていこうと思います。

あいづっぺでぃあもその一つになっていければいいですよね。
若者ができることをもっと考えて行動に起こしていきたいと思います!

営業時間
平日:10:00〜19:00
土日祝日:10:00〜18:00

定休日
年末年始期間(12/30~1/3)、お盆期間(8/12~8/15)その他の臨時休業はピーシーアシストAIZUと同じ

住所
〒965-0878 福島県会津若松市中町1-9

電話番号
0242-93-6335

HP
http://cocokara.club/about-cocokara/

大川翔

大川翔

1998年10月25日生。福島県郡山市出身。
中央大学経済学部に通う大学4年生。
あいづっぺでぃあでは、学生統括・ライターとして活動しています。普段は、NPO法人きたまるの運営や株式会社ビックメイツの広報戦略室長として活動しています。