あいづっぺでぃあサロン

やりたいことがあったら、やってみよう!【やないづ手づくり市】

2017年から春と秋の年2回のペースで会津柳津町で続いている「やないづ手づくり市」。

自治体の援助などは受けずに、自分たちだけでイベントを運営されている、「やないづ手づくり市」の主催者、木工房MEGUROの目黒照枝さんと、柳津町の地域おこし協力隊としても活動する伊藤千晴さんにお話を伺いました。

左が目黒照枝さん、右が伊藤千晴さん

コロナ禍でイベントを町中に

ーーー会津柳津で2021年4月に2回開催された、「やないづ手づくり市petit」とはどのようなものですか?

目黒さん:これまでは道の駅 会津柳津の、芝生広場で「やないづ手づくり市」を開催していました。

「やないづ手づくり市petit」は、規模を縮小し、場所を町中に移しました。人の密集を避けるために、小さい規模で4月11日と25日の2回、開催しました。

会津でそんなに感染が広がっていない状況の中でやっていたので、非常に歓迎されました。

5月は2日・3日と、23日に、「第7回やないづ手づくり市 in まちなか」を開催します。

※23日は会津管内のコロナ感染拡大に伴い中止になりました。

今(2021年4月29日現在)、会津ではコロナがすごく増えているので、加減しながら宣伝しています。それでも感染対策をしていれば、できるのかなということで、やる方向で、進めています。

ーーーお客様はどういうところからいらっしゃるのですか?

目黒さん:地元の方が中心です。観光客の方も結構、ふらっと入ってくれました。

ーーー4月24日に東京などの地域に「まん延防止等重点措置」が出ましたよね。

目黒さん:「やないづ手づくり市petit」の第一回が4月11日だったんですけど、そのときは桜の時期ですごく賑わって、お客さんもたくさんいらっしゃったし、道を歩く人もいっぱいいたんですけど、第二回目の25日はひっそりとしていて。

伊藤さん:その分、25日は穏やかで、ほどよい距離感があって、私の印象では、少ないけど、人が切れる瞬間ていうのはなかったです。

目黒さん:だいたい、両日100人ぐらいはいらっしゃったかなという感じです。25日はワークショップをやったので、滞在時間が長かったなという感じもありました。

ーーー出店されているのはどんな方たちなのですか?

目黒さん:ハンドメイドをしている柳津の方を中心に、近隣の町の方も一緒に盛り上げています。

伊藤さん:打ち合わせもいつも賑やかで楽しいです。

目黒さん:イベントの終盤になるとみんな、手づくり市で購入したアクセサリーをじゃらじゃらつけて、派手になって帰って行くんです(笑)。

伊藤さん:出展者が一番買い物をしているんじゃないかって。

目黒さん:まず、仲間たちから盛り上がって楽しく開催しています。それがSNSでも伝わっているかなと思います。

ーーー出展者はどのぐらいいらっしゃいますか?

目黒さん:ブースは4つて、出品者は5人で「やないづ手づくり市petit」は2回、開催しました。

伊藤さん:私の出店は、委託という名目で置いていただいているので、なので、4ブースで、1ブースに2人いるところが1つあって、あとはそれぞれです。

ーーー伊藤さんについてお伺いします。地域おこし協力隊の方だと伺っていますが、「やないづ手づくり市」とはどういう関わり方なのですか?

伊藤さん:私の協力隊としての活動内容が、赤べこ作成なんです。

「やないづ手づくり市」は、自分の時間を楽しむためのもので、協力隊の活動とは別で、楽しく参加させてもらっています。

物作りをするのであれば一緒にやろうよということで、声をかけてもらっているので、今は、照枝さんのところに委託をしてハンドメイドをやっているという状況です。

ーーーご出身はどちらで、なぜ赤べこで柳津にいらっしゃったんですか?

伊藤さん:私は群馬県の高崎市というダルマの産地の近くに実家があるんです。あんまり深く考えないでこっちにきたんですけど、福島の方に、「赤い張り子が好きなの?」と聞かれて、そういえばそうだったと。

もともと協力隊になりたかったというのがひとつと、伝統工芸に関わる仕事がしていきたいというのがあったんです。

転職するタイミングで協力隊の活動を探しているときに、移住定住を促進させるイベントで柳津と出会いました。冬の時期に来ないと、雪のある生活がわからないので、2月の雪のある時期に見学に行ったら、あまりにも景色が素敵で。

他のところも考えてはいたんですけど、最終的に見学に行ったときの感動が一番印象的だったので、採用試験を受けました。

ーーーこれから柳津手づくり市をどうしていきたいというのはありますか?

目黒さん:町の活性化をしていけばいいなというのと、あとはもう一つ、「やろうと思ったら、出来るよ」ということを、伝えたいというのが一番です。

続けることで、町民の方の認知度も上がっているし、歓迎してもらっているし、やりたいことがあったら、やってみようよ、できるんだよ、ということを一番に伝えたいと思っています。

なんでも続けることが大事だなと、すごく思っています。

「やないづ手づくり市」は2021年5月で7回目を迎えますが、しつこく、10回まではやるつもりです。

でも10回の前に、コロナになって、年に2回だとお客さんが集中して密を発生させてしまう懸念があったので、町中での開催に変更しました。「やないづ手づくり市」は年2回、2日間ずつ、「やないづ手づくり市petit」は月2回の方針でやることにしています。

今回行けなくても、また次に行ければいいやという風に、回数を細かくしておけば、お客さんの分散がはかれるかなと思っています。

それとあと、定着ってすごく大事だと思っているので、柳津に行ったら何か楽しいイベントをやってるなっていう風に周囲の人たちにも認知されるようなイベントにしていきたいなと思って、そこを一番の目標にしています。

ーーー目黒さん、伊藤さん、ありがとうございました。

ホームページ:やないづ手作り市について

木工房MEGUROホームページ:https://mokkouboumeguro.com/

伊藤千晴さんFacebook:https://www.facebook.com/chiaru.ito

ABOUT ME
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古川恵子
1981年喜多方市出身。福島大学卒。2004年から東京都在住。あいづっぺでぃあには運営側で関わりつつ、ライターとしても活動しています。 普段は自営業主様、小規模事業者様向けに、ホームページ制作、ワードプレス講座、情報発信事業などを行っています。